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泌尿器外科 Urology

 当科では腎泌尿器の手術対応を行なっています。腎泌尿器とは、尿を作って体の外へ捨てるための器官で、腎臓、尿管、膀胱、尿道などを含みます。これらの部位に問題が生じると、尿が出せないために腎不全になることもあり、生命に関わることもあります。
 腎泌尿器の病気がすべて手術が必要というわけではありませんが、手術で改善するものも多くあります。中には緊急の手術が必要なこともあります。当科では必要な手術の実施を行なっていますが、手術の適応の判断も重視しています。その手術が本当に患者さんにとって有益なものになるのかどうかを、医学的な観点はもちろん、患者さんである動物、そしてご家族の好みや価値観も含めて、一緒に考えることが大切だと考えています。治療方針を考える過程では、当院では行えない検査(CT検査やMRI検査など)が必要になることがあり、そういった場合には他の施設をご紹介し受診していただくこともあります。
 病気の中には明らかに手術が必要だと思えるものもあれば、一見手術が必要とは思えないけれど実は手術で治る可能性のあるような病気もあります。「手術が必要そうだけど、本当に必要なのかな?」「薬でなかなか病気が治らないのだけど、手術という選択肢はないのかかな?」といった心配や疑問がありましたら、まずはお気軽にご相談にいらしていただければと思います。

当院で実施可能な手術

腎摘出/腎切開/腎瘻チューブ設置/尿管切開/SUBシステム設置/尿管膀胱新吻合/尿管瘻(皮膚・膣・包皮)/膀胱切開/膀胱部分摘出/膀胱全摘出/膀胱瘻チューブ設置/会陰尿道瘻/尿道皮膚瘻/前立腺膿瘍整復/前立腺摘出/膣腫瘤摘出/膣全摘出 など

手術適応となる主な病気

膀胱結石/尿道結石

 犬猫ともに多い病気です。膀胱結石は繰り返す膀胱炎の原因になることがあり、結石が尿道に詰まると尿を出せなくなります。手術によって結石を摘出することができます。

尿管結石/尿管閉塞

 特に猫に多い病気です。腎臓から膀胱へ尿を運ぶ尿管という部分に結石などが詰まり、尿を運べなくなる病気です。詰まり方の程度などにもより、軽い体調不良から生命に関わる重篤な状態まで、さまざまな症状をとります。特に腎臓の数値が悪い時にはこうした病気が隠れていないかどうかに注意する必要があります。

膀胱の腫瘍

 膀胱に悪性の腫瘍(がん)ができることがあります。血尿や頻尿(尿が近い)などの症状から始まることが多く、進行すると尿が出せなくなったりします。治療として膀胱の摘出などを行うこともあります。

腎臓の腫瘍

 腎臓にも悪性の腫瘍(がん)ができることがあります。はじめは症状に乏しく、血尿などがきっかけでみつかったりします。治療として腎臓の摘出が必要になることがあります。