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消化器外科 Digestive surgery

  当科では消化器の手術対応を行なっています。消化器とは、食道、胃、腸、肛門などの食事を消化するところを指すことが多いですが、その他にも消化に関連する肝臓、胆嚢、膵臓なども含めます。これらの部位が病気になると食べ物の消化吸収に問題が生じたり、病気によっては炎症や腫瘍自体が問題を起こすこともあります。
 消化器の病気がすべて手術が必要というわけではありませんが、手術で改善するものも多くあります。中には緊急の手術が必要なこともあります。当科では必要な手術の実施を行なっていますが、手術の適応の判断も重視しています。その手術が本当に患者さんにとって有益なものになるのかどうかを、医学的な観点はもちろん、患者さんである動物、そしてご家族の好みや価値観も含めて、一緒に考えることが大切だと考えています。治療方針を考える過程では、当院では行えない検査(CT検査やMRI検査など)が必要になることがあり、そういった場合には他の施設をご紹介し受診していただくこともあります。
 病気の中には明らかに手術が必要だと思えるものもあれば、一見手術が必要とは思えないけれど実は手術で治る可能性のあるような病気もあります。「手術が必要そうだけど、本当に必要なのかな?」「薬でなかなか病気が治らないのだけど、手術という選択肢はないのかかな?」といった心配や疑問がありましたら、まずはお気軽にご相談にいらしていただければと思います。

当院で実施可能な手術

胃切開/胃流出路形成/胃部分摘出/胃固定/腸切開/腸部分摘出/直腸粘膜プルスルー/肝生検/肝臓病変切除/門脈シャント整復/胆嚢切除/胆嚢ドレナージ/胆嚢十二指腸吻合/膵蔵生検/膵蔵部分摘出 など

手術適応となる主な病気

胃腸の腫瘍

 胃腸には腫瘍ができることがあります。良性のこともあれば、悪性(がん)のこともあります。良性でも悪性でも、胃腸にできた腫瘍は、胃腸の流れをじゃまして食べ物の消化の妨げになることが多いです。そのため手術による摘出が検討されます。

胃拡張-捻転症候群

 胃に多量のガスが溜まり捻転してしまう病気で、大型犬に多いです。急性に発症し、対応が遅れると生命に関わる病気です。手術により捻転を治します。この病気が起こりやすい大型犬腫では、病気の発症予防のために若いうちに胃が捻転しないようにする手術(予防的胃固定術)を行うことがあります。

胆嚢粘液嚢腫

 胆嚢という袋にゼリー状の物質が溜まっていく病気です。はじめは症状はありませんが、進行すると胆嚢が破けてしまったり、ゼリー状のものが胆管に詰まったりして、急激に具合が悪くなることがあります。緊急の場合にはすぐに手術が必要となりますが、具合の悪い中での手術は危険を伴います。そのため、この病気がみつかった場合には症状のない元気なうちに胆嚢を摘出する手術を検討することが多いです。

胆嚢炎

 胆嚢に炎症が起こる病気です。薬などで治療することが多いですが、重度な場合や繰り返す場合などは胆嚢を摘出する手術が検討されます。

肝臓の腫瘍

 肝臓に腫瘍ができることがあります。悪性度の低い腫瘍であることが多いのですが、時に非常に大きくなるため、必要なタイミングで手術が検討されます。